制作日|2019年5月
光を微視的に観察すると、遠く隔てた光の粒が、まるで瞬時に意思を通じ合わせているかのような不思議な振る舞いを示す。そして、巨視的に世界を眺めた時でも、光は大陸をキャンバスにして巨大な生命の形、動き、流れを示すようなダイナミズムな絵を描く。まるでそこには人知を超えたメッセージがあるかのようだ。
まさに科学技術によって得た新しい視覚体験や知見が、自然の仕組みがもつ生命の神秘に、より深みと創造性を与えているのではないだろうか。光を知るということは、現代を生きる私たちに、大いなる生命のみなもとの前に立ち、その意味を再び問いかけることなのかもしれない。
作品サイズ(光 | W364×H515mm×2)