媒体|NYLON JAPAN | vol.32 “kaela’s gallery”
掲載|2013年10月
頁|18-19

デイジーバルーン写真集 vol.2|誕生
制作日|2013年8月
頁|49-51
撮影|東京、日本
オーダーフォーム|https://daisyballoon.stores.jp/items/52fec0b18a56100f76000224

バルーン|デイジーバルーン
フォトグラファー|Gen Saito、スタイリスト|Fumie Takahashi、ヘアメイク|フジワラミホコ、モデル|木村カエラ

誕生|禁断の果実である林檎を食べて、知恵を手にした人間は原罪を負いながら生きることになった。それは、人間が居心地の良い母胎から、産み落とされて知恵を身につけていくと同時に、生存する為に他者を食らい、無意識のうちに穢れていく過程に類推することができる。しかしながらそれでも生を全うする理由を探求し、悩み、決意することが人間にとって儚くも美しい行為である。

©DAISY BALLOON

媒体|Numero TOKYO 73|"Idea box"
掲載|2013年10月
頁|74-75

デイジーバルーン写真集 vol.2|劣化:
掲載|2013年9月
頁|53-55
撮影|東京、日本
オーダーフォーム|https://daisyballoon.stores.jp/items/52fec0b18a56100f76000224

バルーン|デイジーバルーン
フォトグラファー|Toru Furuya

劣化|美とは脆さの裏返しなのではないだろうか。半永久的な物質にも美は存在するが、日本人が「もののあわれ」と嘆いたように美は失われるものに内包されるようだ。何千年という時間の篩いによって美の定義は揺れ動いてきたが、バルーンの美もまた脆さの中にあると考えられる。強度としてあらゆる物質の中でも弱者であるバルーンは、半永久的な物質に反して、寿命は極端に少ないと言ってよい。しかし時間経過に伴い、形が備わった物質がやがて劣化して、死にゆく定めにあるからこそ、我々は美を語り尽くすことができる。その答えなき答えを探求する姿勢こそが、美そのものであるかのように我々の意思に相反して、劣化は時を刻むのである。

©DAISY BALLOON

会期|2013年6月28日(金)– 6月29日(土)
時間|12:00 – 19:00
会場|Auf AEG
住所|Halle 20 Muggenhofer Straße 132/135 90429 Nürnberg
映像|https://vimeo.com/81492380

アートディレクション | Verena Hennig、映像 | Es ist Winter、音楽 | Georg Stanka

スピーカー:
Wolff Olins (UK), Form Us With Love (SE), Sigurdur Gudmundsson (IS), June 14 Meyer-Grohbrügge & Chermayeff (DE/USA), Pernilla Ohrstedt (UK) Rolf Sachs (DE), Rejane Dal Bello (BR), Daisy Balloon (JP), Lotta Nieminen (FI), Thomas Mayfried (DE) und Slanted (DE).

好奇心とインスピレーションが融合するプラットフォーム、Idea Parade。
世界中の優れたアーティストやデザイナーが知識、技術、情熱、アイディアを共有し合う2日間のフェスティバルです。

©DAISY BALLOON

制作日|2013年7月
頁|95-107
撮影|ベルリン、ドイツ
オーダーフォーム|https://daisyballoon.stores.jp/items/52fec0b18a56100f76000224

バルーン|デイジーバルーン
フォトグラファー|Jens Boldt、スタイリスト|Yoppy、ヘア|Maria Ehrlich、メイク|Nina Park
プロダクションサポート|澁谷摩耶、協力|Oliver Detelich and Yosuke Demu、映像|山内茂行、金子雄亮

妄想|非現実的な妄想には溢れるばかりの創造性が眠っている。しかしながらその創造性が何らかの具現性を持って、現実で記号化されなければ存在していないと同様だ。すべての創造には非現実から現実への深いトンネルを潜らなければいけない。そのトンネルが深く闇に包まれているほど、光はそのものを真っ向から捉えて、細部まで映し出す。

©DAISY BALLOON

フジロックフェスティバル '13:
日程 | 7.27.2013
時間 | Start: 20:20-

日本科学未来館:
日程 | 8.6.2013
時間 | Open: 19:00, Start: 20:00

Björk.fr:
Collaborations | http://www.bjork.fr/Daisy-Balloon
Concerts | http://www.bjork.fr/27-07-2013-Fuji-Rock-Festival
biophilia special | http://www.bjork.fr/-Biophilia-special-

DNAドレス | デイジーバルーン
Photographer | Kenji Kubo

ビョーク「 DNAドレス」|「生命に対する愛情」という意味を持つBjörk のライブ・コンセプト「Biophilia」 を受けて、「科学」と「自然」という21 世紀の行方を占うテーマで製作を試みた。 一般的に「科学」と「自然」は、「人間の生み出したもの」と「非人間的な力によって生み出されたもの」として相反しており、各々の側面から我々が物理的にどの領域で存在するかを見定めがちだが、DNAの二重螺旋構造のように、人類の文化は対を成しながらも結合することで次世代へと紡がれていく。その結合には我々の誕生の根源である宇宙の成り立ちまで遡ることを余儀なくさせる。 原初に立ち返り、生命の誕生が意味するものは、「科学」と「自然」の対立すら包括してしまう。

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匠和不動産:
URL|http://www.showa-f.jp/philosophy/index.html

デイジーバルーン写真集 vol.2|転覆
制作日|2013年6月
頁|63-69
撮影|東京、日本
オーダーフォーム|https://daisyballoon.stores.jp/items/52fec0b18a56100f76000224

バルーン|デイジーバルーン
フォトグラファー|皆川聡、スタイリスト|伏見京子、ヘアメイク|Noli 、モデル|ユウマ、ユウジュン、ミサキちゃん

転覆|既成概念とは広く社会に認められた、いわば多くの人間が共有するものである。それ自体は共通認識として、歴史が積み重ねてきたものであるが、いつしか社会システムの厚き壁となり、流動体を阻害してしまう可能性を孕む。流動性を失ったとき、社会は疲弊し、やがて巨大な死を迎えることになる。人間の細胞がアポトーシスによって新たな代謝を促進させるように、我々は絶えず、小さな死を受け入れて、流動体を内に飼わなければいけない。

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制作日|2013年4月
頁|79-86
撮影|東京、日本
オーダーフォーム|https://daisyballoon.stores.jp/items/52fec0b18a56100f76000224

バルーン|デイジーバルーン
フォトグラファー|北浦凡子

気泡|液体、もしくは、個体が気体を含蓄する泡というものは、属すべき場所がない。それは、いわば状態変化の一過性を象徴しているように思える。泡の本質は気体と膜であり、形を留めている膜がやぶれることによって無に還る。すべての泡の行き着く先は、消失なのだ。個体や液体もいずれは朽ち果て、恒久的に生命を宿す状態を指し示している訳ではないが、泡はその行く末を我々に予言して、幻想と本質の両者を垣間見せる。

©DAISY BALLOON

制作日|2013年
頁|7-13
撮影|東京、日本
オーダーフォーム|https://daisyballoon.stores.jp/items/52fec0b18a56100f76000224

バルーン|デイジーバルーン
フォトグラファー|皆川聡、ヘアメイク|Masaki Moritani 、プロダクションサポート|澁谷摩耶
素材提供|JX Nippon Oil & Energy Corporation

異質|理論上、最小単位では同質なものであっても、世界のすべての、異質なもの同士を融合させることは極めて難しい。喩えば、水と油がそうであるように、各々の性質が対極的である物質は、心を許さず、あからさまに反発して馴染まないものだ。しかし、異質なもの同士でも、融合しなくとも、理解することは可能だ。異質なものの性質を知り、対象の個性を知り、歴史や存在意義を理解することは、自己を知り、共有する原初を意識することであり、すべてのものと未来を建設的に構築する過程にいることに他ならない。

©DAISY BALLOON

制作日|2013年
頁|7-13
撮影|東京、日本
オーダーフォーム|https://daisyballoon.stores.jp/items/52fec0b18a56100f76000224

バルーン|デイジーバルーン、コラボレート|牧かほり
フォトグラファー|皆川聡、ヘアメイク|Masaki Moritani 、プロダクションサポート|澁谷摩耶

異質|すべての生物は、生まれた瞬間から死に向かっていく。多くの花の場合は、種子から成長して、花びらをつけて、枯れて、果実となり、やがて種子に還る。その過程において『美』に彩られる瞬間がある。しかし、『美』そのものを永久に留まらせることは出来ない。では何故、『美』という概念があるのだろうか。いずれ朽ち果ててしまう『美』にどのような意味が内包されているのか。満開に咲き誇っている花の姿は、『美』の象徴でありながら、『醜』を心に植え付ける。『美』の解釈を揺るがし、その揺らぎ自体が『美』そのものであるように振る舞っているように見える。

©DAISY BALLOON

制作日|2013年3月
頁|21-29
撮影|東京、日本
オーダーフォーム|https://daisyballoon.stores.jp/items/52fec0b18a56100f76000224

バルーン|デイジーバルーン
フォトグラファー|皆川聡、ヘアメイク|Masaki Moritani 、プロダクションサポート|澁谷摩耶

遺伝子|DNA を次世代に遺すという行為は、生物の宿命において極めて重要である。 バルーンに形状が似た、「心臓」と「種子」の合成語を名前に持つフウセンカズラ もまた、DNA を遺す為に、ハート形があしらわれた種子を遠方まで飛散させる。一方、無生物としての物質には、当然のことながら種子のようなDNA 情報を持つ ことはない。 しかしながら、日本の遺伝子とも言える、技術と精神は、形而上的なアウラ、そして 生命力として遺伝していく。

©DAISY BALLOON

世界遺産チャリティーアートエキジビション
「レゴ®ブロック」で作った世界遺産展 PART-3
展示|2012年10月 -
URL | http://www.pofp.jp/

デイジーバルーン写真集 vol.2|構築
制作日|2013年10月
頁|43-47
撮影|東京、日本
オーダーフォーム|https://daisyballoon.stores.jp/items/52fec0b18a56100f76000224

バルーン|デイジーバルーン フォトグラファー|皆川聡、ヘア|Dai Michishita 、メイク|Kanako Yoshida

構築|他者と異質であるさま、それは畏れであり、また自意識の門前に立脚することである。 嘗て、自意識が総体になりえた時代もあったが、現代では全体が細分化し、同時に 自意識の解体が迫られている。その為、現代人は他者へと意識を拡張し、思考することで自意識の再構築が求められるようになった。拡張の過程で、私たち人類は物質の構成単位まで紐解く技術を手中にし、共有なるものを新しい知見として掘り出す事に成功している。新しい知見は、異質なるもの同士を結ぶ接点として突如現れたかに見えたが、実は 私達の惑星、宇宙には既にコードとして書き残されたものである。 果たして私たちは、物質の最小単位から構築する過程に、何を見い出すべきだろうか。それを探求するには、他者へ眼差しを向け続けなければならないだろう。

©DAISY BALLOON

会期|2012年10月21日(日)– 11月4日(日)
時間|12:00 – 19:00
会場|Trans Arts Tokyo(旧東京電機大学校舎11号館 16階)
住所|〒101-0054 東京都千代田区神田錦町2-2
URL|http://www.grapass.net/2012/tokyo/jpn/index.html

Graphic Designの魅力で世界をひとつに結びつけ、未来のあるべき社会を考える「Think Touch Talk」をテーマに世界を巡るイベントが東京で開催されます。今年で4年目となる東京開催は、神田にある旧電機大学11号館校舎をまるごとアートセンターへと変貌させるプロジェクト「TRANS ARTS TOKYO」の16階フロアにて開催。デイジーバルーンは#1609Aで“輪転 -rinten-”の作品を展示しています。

©DAISY BALLOON

二子玉川ビエンナーレ2012:
会期|2012年10月6日(土)– 10月7日(日)
時間|10:00-20:00
会場|玉川高島屋S・C
住所|〒158-8701 東京都世田谷区玉川3丁目17番1号

デイジーバルーン写真集 vol.2|脱皮:
制作日|2012年
頁|39-41
撮影|東京、日本
オーダーフォーム|https://daisyballoon.stores.jp/items/52fec0b18a56100f76000224

バルーン|デイジーバルーン
ディレクター|梅沢篤、フォトグラファー|皆川聡、スタイリスト|飯島久美子、ヘアメイク|富沢ノボル、モデル|Ninon Webb

脱皮|一瞬たりとも同質の時間など存在しないように見える。 私たちは、絶えず成長を促されて満足に過去を振り返ることさえままならない。 しかし、 成長の過程の一瞬には美しき人生の点が存在する。 自身の器には収まりきらなくなった魂は新たな器を探求し宿る。残された器は、 抜け殻となり、あなたの生きた証となるのだ。 生の一瞬を悩み、もがくことは、何とも美しい人生の宝ではないだろうか。

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大阪タカシマヤ:
会期|2012年3月28日(水)– 4月17日(火)
時間|10:00-20:00
会場|大阪タカシマヤ
住所|〒542-8510 大阪市中央区難波5丁目1番5号

デイジーバルーン写真集 vol.2|輪転:
制作日|2012年4月
頁|31-36
撮影|東京、日本
オーダーフォーム|https://daisyballoon.stores.jp/items/52fec0b18a56100f76000224

バルーン|デイジーバルーン
キュレーター|長森大介、コピーライター|前出明弘、プロデューサー|宮城直士
フォトグラファー|間仲宇、フォトレタッチ|櫻井喜明、ヘア|Koji Ichikawa、メイク|Ken Nakano、スタイリスト|小山田孝司
映像|大内裕史、音楽|佐藤礼央

輪転|人間主体となった世界と神や自然といったカテゴリーを一時的に和解させるものは 美しい。崇高なるとも言える神や自然の美しさは、暫定的な遭遇として私たちの眼前に表れる。自然は時として厳格であり、 時として寛容であり、私たちに畏怖と抱 擁、 そして、生と死を意識させるものだ。現代社会は、 生々しい生や死を隠蔽する巨大な装置が設けられ、 何処か悠遠なるものとなってしまった。しかし、 自然の摂理が物語るように、 死は生の始まりであり、 生は死の始まりに過ぎず、絶えず輪転し私たちの傍らに存在し続ける。 生死は表裏一体であり、また、生死自体に善悪はないのである。 只、私たちが、生を全うする時、死が新たな光を携えて表出されるのだ。

©DAISY BALLOON

デイジーバルーン写真集|「森のアップルベアー」
制作日|2010年8月
頁|ブックカバー、67-83
撮影|東京、日本
オーダーフォーム|https://daisyballoon.stores.jp/items/516537e7a95dcbb24000001b

バルーン|デイジーバルーン
フォトグラファー|間仲宇、スタイリスト|小山田孝司、ヘア|Koji Ichikawa 、メイク|EBARA

本作品では、バルーンで構成される生成物を技術的な視座から、改めて再考し、より本質的なバルーンを見つめ直す目的で制作された。 物語のいくつかのシーンを構成している空間内の料理や花までもがバルーンで制作されており、その技術が物語の一部に遜色なく溶け混んでいる。 バルーンには、そもそもマットからクリアーなものまで、数多の種類が存在するが、本作品では、クリアーな材質に特化し、クリアーならではのレイヤーの重なりを探求している。つまり、ドレスなどの服が持つ『覆う』という人体と衣服の関係性が、このバルーンによっても成立する事を改めて示唆するものであり、バルーンの既成概念である装飾するものという枠を越境し、バルーン自身がプロダクトとして人間との関わりに大きく齎すものを表出させていると謂える。

©DAISY BALLOON
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