デイジーバルーン写真集|「レイヤーの重なり」
制作日|2010年7月
頁|19-25
撮影|東京、日本
バルーン|デイジーバルーン
フォトグラファー|間仲宇、ヘア|Koji Ichikawa 、メイク|EBARA
あらゆる姿・形の構成物は、マイクロメートル程の最小単位が幾重にも連なり形を産み出している。人体においてもこの自然摂理は当て嵌まるが、本作品でもクマを象ったバルーンを最小単位と見做し、その連なりで一つのドレスを制作した。最終形態として「Bear」や「Dog」が象られたが、この最小単位は大・中・小と大きさは異なるものの、形状は全く同じ遺伝子を持ったデオキシリボ核酸=DNAで構成されていると謂える。また、本作品は写真家、ヘッドスタイリストとの融合作品でもあり、それぞれのクリエイティビティ、つまり異なる断層=レイヤーの融合の表現でもある。その為、ポップでありながら、モードが侵食するようなレイヤーの重なりが見受けられる作品となっている。
©DAISY BALLOON